サバキ神妙
第五回 ラスボスの妙
〜今なら未来を変えられる〜


SAVAKIには3つのモードがあります。

その三つとは、
コンピューターを相手に戦っていくモード、
対人戦の二人対戦専用モード、
サバキや技を身につける為の練習モード
です。

初めは当然、練習モードに目がいくわけですが、
この練習モード、
『当たり判定表示』
『相手が自発的に攻撃してくる』
『スローモーション』

の三つの機能を自由に使い分ける事ができるという、
まさに『ナイスシステム』な予感を感じさせつつ 実はあんまり使えないという
多機能CDラジカセみたいな
ナイスなやるせなさ炸裂モード
です。

特に、『スローモーション』は使っちゃいけません。

はっきり言って、この『スローモーション』
私のSAVAKI選手生命を、一度、崩壊させてます。

トロ〜っとしたテンポの世界の中で、確かに、
「ああ、上段だな」、
「ああ、下段でサバくんだな」
と、モーションを見分ける技術がつくかもしれません。
間合いうんぬんも身につくかもしれません。

でも、スピード戻したら、終わりですから!

そこで得た技術なんて全然意味無いですから!

PS版『紫炎龍』のおまけで ノーウェイトで遊ぶモードがあるんですが、
あれくらいの即死級なスピードを感じて
サバキもくそもありません。はちゃめちゃです。

特に、その『スローモーション修行』が有効だと勘違いし、
ドロっとした世界に慣れきってしまうと、 ホント、後がありません。
ただ、ひたすら素晴らしい笑顔で引退したくなります。

ということで、練習モードで練習するより、実戦経験を積みましょう。


〜終末は遠くになりにけり〜


一度、エンディングまで行ってみましょう。
そこから見えてくるモノもあるかもしれません。

エンディングが見たいなら難易度はノーマルで、 キャラはテコンドーの女性です。
自動車教習所の先生にこんな女性がいたのを 思い出して軽く萎えました
が気にせず選択しましょう。

おそらく、一番簡単にエンディングに辿り着けるのは テコンドーでしょう。
ハメ技でちょいちょいと勝ち進む事が出来ますから!
(攻略的破綻)

さて、具体的な進め方ですが、
『適当に弱キック連打してください』
と言ってしまっても間違っちゃいません。

テコンドーさんの弱キックは、 リーチの長さ、モーションの短さが他を圧倒する為、
これを多用する事により有利に戦いを展開させる事が出来ます。

具体的に書けば、
「弱キックを当てる」
「ガードされたら構えを変える」
「相手がのけぞってきたら中蹴り」
「ダウンしたら起き上がりに弱キック」
「サバかれたらサバき返す」

という感じで単調にボコることにより簡単に ラスボスまでは行けます。

弱キックで地味に相手をKOした場合、
敵がユラっと倒れてくるところにタイミング良く 弱キックを当てると、敵の姿勢を正す事ができ、
画面が切り替わるまで永久に蹴り続けられるという シュール映像
も楽しめます。

いや、しかしまあ、背景といい、ラスボスといい、
全体的にシュールなのは認めていきたいところですが。

まあ、そんなんでラスボスまでは辿り着けるです。

んで、ラスボス戦ですが・・・

先に上の方で、
『ラスボスまでは簡単に行ける』
と書きましたが、これは
『ラスボスだけが異様に強い』
という事実ゆえです。

どっちかというと、
『今まで普通の縦スクロールシューティングだったのに、
なんでラスボスだけ3Dシューティング?』

みたいなゲーム性の違いを感じるラスボスです。

まず、ダウンしません。
上、中段モーションの見分けが難しすぎます。
つーか、サバキすぎ。超反応しすぎ。

(あ、ダウンします。
一応、前方ダッシュ+上+Cボタンで跳び蹴り
というアクションがあるのですが、
なぜか、サバキが対空技です。
相手の大袈裟な蹴りが地味なサバキで粉砕されます。
それはラスボスも同等。
その時と、KOした時だけ奴はダウンすると考えても全く間違えではありません。)

普通に戦うと、特に今までのような
弱キックうんぬん戦法で戦うと行き詰まります。

まぁ、ここは簡単に逃げ勝ち作戦です!
(攻略的破綻)

試合開始より若干離れた程度の間合いを保つと、奴は、
『ジャンプキック』
『前進』
『若干、間合いを開ける』
『強パンチ』

のどれかをして来ます。

ジャンプキックの時
余裕があるならサバキ、
びっくりした時は後方にキーを入れときましょう。

前進してきたら、弱キック。
サバかれたら、
引け腰になって「すいません×2」くらい言いながら
後退しつつ、奴の攻撃は出来る限りサバきましょう。

もし、キックが当たっても、深追いせず、
やはり「すみません×2」くらい言いながら、後退。

間合いを開けられた場合は、追いかけずに奴の動向を良く観察しましょう。

強パンチ。これが、狙い目です。
中蹴り、もしくは強蹴りをカウンターで確実に当てましょう。
100%ヒットし、サバかれません。
そして、すぐ、間合いを開けます。

それを繰り返し、しかし、いずれ、 壁際に追いつめられ、ボコられますが、
サバキ重視で、たまに弱攻撃を当てる程度で時間が来るのを待ちましょう。

んで、判定勝ち。
いや、勿論、これ、攻略法だなんて思ってないですよ。
とりあえず、全クリする方法ですから。

そして念願のエンディングですが、
操っていたテコンドーさんとラスボスさんが
真っ黒な空間で戦いながら、
グラフィックプログラムモーションうんぬんを
一人の名で冠したスタッフロールが表示されます。

シュールっていえばシュール。

なんつーか、幽玄・・・?
いや、サターンのエロゲーなんてこんなもんだって。
(ここで流し読みしている人の目が止まるのを期待)

まぁ、一度クリアしてしまえば、なんとなく分かってきます。
底が浅いと感じるか、
底が浅いと感じた自分の
既成概念の罪深さを感じるか

人それぞれでしょう。

慟哭を捨てよ。
狐疑を捨てよ。
逡巡を捨てよ。
汝の力足らざる事を嘆くな。
戦え!闘え!闘え!

次回は≪もっとおもしろくてもサバキ≫です。

(文責:バドソン)

「習慣!ゲーム微妙 00/12/16号」掲載


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