松方弘樹のワールドフィッシング

最近お酒止めて激ヤセしちゃったらしい(笑)「松方弘樹のワールドフィッシング」のレビューをお届けします。

☆南太平洋の大海原に舞う巨大カジキ

このゲームはタイトルの通り、釣りのゲームです。
ですが、その説明は間違ってはいませんがこのタイトルのすべてを言い表せているわけでもありません。

そうです。
このゲームは「松方弘樹」を最大限に楽しむためのゲームなのです。

あくまで「釣り」は「松方弘樹」のオマケでしかありません。

なぜなら、その前提でプレイすると、より一層このゲームを楽しむことができるからです。

とりあえずゲームを起動してみましょう。

豪快な海でトローリングする船や、海面上にジャンプするカジキの姿が映るムービーが流れます。

そして
「南太平洋の大海原に舞う巨大カジキ」

と松方持ち前のシブい声でナレーションが聞こえてくるでしょう。
このシブいナレーションもほどほどに、

「こんちはっ!松方弘樹でーーす!!」

すっとんきょうな声とともに、松方弘樹が登場!
このシーンを見るだけでも、十分価値があるといえるくらい爆笑必至なシーンです。
必見です。

その後にいきなり釣りのシロウトなおねぇちゃんが、松方のアシスタントとして登場します。
当然、水着なのはいうまでもありません。

たぶん、これを見た人間ならおそらく
「ねぇちゃん、松方にヤラれてるよな…」(下品)
と思うくらいのナイスバディなおねぇちゃんです。

OPのデモムービーだけでもお腹いっぱいになりそうですが、ゲーム本編の方も見事なまでに「松方色」に染まっているので必見です。

☆アングラーレベル1

このゲームは「バス釣り」「トローリング」の2種類の釣りを楽しむことができます。

まずは簡単そうな「バス釣り」に挑戦しましょう。
バス釣りといえば河口湖らしいので、ここでもやっぱり河口湖です。

溺れている原住民の顔は笑ってる〜♪(川口違い)

シカケをいろいろ選ぶことができますが、特に替えなくてもOKですので、釣り初心者の方はデフォルトのままで出発しても全く問題ありません。
(気に入らなければ後でいくらでも変更出来るので)

湖に点在するポイントを選択し、そのポイントに移動すると、いよいよ釣りのはじまりです。

投げるパワーと方向をタイミングよくボタンを押すことで決定します。

投げ方(「キャスティング」という)に失敗すると、すかさず松方の

「今のはパワー足りなかったね」

というお言葉が聞けます。
なんか小バカにされたようでムカつきますが、これも「松方」を楽しむ上では重要なポイントの一つです。

基本的に「バス釣り」では、「キャスティング」して「ルアー」と呼ばれる擬似餌をうまく操って魚を狙うという単純作業の繰り返しです。

まず、選択したポイントが悪いと魚が全くいないのでいくらキャスティングしたところで魚は全然釣れません。

魚のいるポイントだとしても、まずは外道(ここでは目的とする「バス」以外の魚のこと)です。

魚を釣らないことには「アングラーレベル」が上がらないので、最初は外道だろうがなんだろうが「釣る」ことが目的となります。

バス釣りは、キャスティングした後にいかにルアーを操るか、が勝負の分かれ目なので、結構忙しいです。

キャスティング→ルアー操作→キャスティング、と延々とルーチンワークをこなさなければ魚はかかりません。

単に針を投げて、じっと待つといった静的な釣りとは全くやり方が異なるのです。

ゆえに忙しい割に単純作業の繰り返しなので非常に地味です。

はっきりいって単なる「バス釣り」のゲームだったとしたら、よほどの釣り好きでもない限り飽きてやめる
所でしょうが、あくまでこのゲームのメインは「松方」です。

魚がかかると、松方の釣りムービーがゲーム上の画面にシンクロして表示されます。

真剣な顔をして竿を上下する松方。笑えます。

外道を釣れば、
「これはバスじゃないからリリースだね」とか
バスが釣れても、
「これは小さいからリリースだね」とかいいやがり
ます。

リリースしてばっかりです。
でも、アングラーレベルを上げないと大きなバスが釣れるようにはならないので地味に頑張りましょう。

でも、私は途中で飽きました。

☆トローリングこそ釣りの王様!

このゲームが河口湖で「バス釣り」しかできなかったら、どこが「ワールドフィッシング」なんだよ!とツッコミいれたくなりますが、そうじゃありません。

「松方」のメインは「バス釣り」ではなくもう一つの「トローリング」にあるからです!

地味な作業の繰り返しの「バス釣り」に比べると、「トローリング」は豪放磊落で優雅です(その分大味ですが)。

「トローリング」では、トローリング船の船長を選び(船長によって行けるポイントが変わる)、シカケを選んでポイントに移動します。

その後にプレイヤーがすることは、ただ、
「魚がかかるまで待つ」
だけです。

とにかく魚がかかるまでは何もすることがないので、マンガを読んだり音楽を聴いたりしながら時間を潰してください。
「トローリング」の魅力はここにあります。

魚がかかるまでほったらかしでいいのです。
なんと優雅な釣りなんでしょうか?

魚が近寄ってくると、松方が

「なんか寄ってきたね」

と知らせてくれます。
うまく釣れても外道だとやっぱり

「これはカジキじゃないからリリースだね」

最初はそればっかりです。

とにかく最初に選べる二人の船長はどちらもカジキが釣れるようなポイントには連れて行かないダメ船長なので、外道を釣って、地道にポイントを貯め、アングラーレベルを上げましょう。

アングラーレベルに応じて使える船長が増えていきますので、どんな外道がかかってもやる気を失わずに釣りあげるようにこころがけましょう。

1時間もプレイ(といっても実際にコントローラを触るのは10分くらい)すれば、かなりポイントが貯まるはずです。

☆トーナメントで優勝をめざせ!

松方のアングラーレベルも上がり、増えた船長のお勧めポイントでカジキがバシバシ釣れるようになりました。

いよいよ、トーナメントに出場してみましょう!

5日間の間にどれだけのカジキを釣り上げるかを他のコンピュータキャラと競いあうだけなのですが、これが結構アツいです。

カジキが釣れるとポイントがつくのですが、釣り上げた時のシカケによってボーナスポイントがついたり(小さいシカケで大物を釣るとボーナス)、その日のうちで一番の大物を釣り上げるともらえる「大物賞」などがあり、ただ漠然と「トローリング」をやるのとは違った緊張感があります。

でも、やることはいっしょですけど。

しかし、時間がフリーフィッシングの時より短いのと外道を釣ってもトーナメントではポイントにはならないのがミソです。

ゆえに外道がかかってしまった場合、とっとと釣り上げるか、思い切ってラインブレイク(糸切れのこと)を狙い、どうジャマな外道をかわすかがポイントになります。

いくらラインブレイクしても大丈夫なので、外道がかかった場合は積極的にラインブレイクを狙いに行きましょう。

アングラーレベルも二桁になっていると大物のカジキでも楽々釣れるようになっています。

見るからにデカいカジキをバシバシ釣る松方は、ある意味カッコイイです。
多分、女の方もこんな感じに豪快に釣るのでしょう。

向かうところ敵なしの松方。
トーナメント初日を終わった時点でぶっちぎりトップのポイントをゲットしました。

そのまま5日間を逃げ切りトーナメントを優勝してしまいました。
ついでにブルーマーリンの世界記録も塗り替えてしまいました!

イカスぜ!松方!!

☆おめでとう!

トーナメントに優勝したらやっぱりありました!
松方ムービーが!

「おめでとうございまーーす!!」

これはある意味必見なのでがんばって見てください。
面白いです。

その後、メイキング映像を含んだスタッフロールが流れるので、それも要チェックです。

多分、トーナメントに優勝する頃にはあなたはすっかり『松方マニア』です。
街であった友人にも「こんちはっ!」と思わず出るくらいになっていることでしょう。

松方最高!

☆ まとめ

松方がメインのこのゲームですが、「釣り」ゲームとしてもしっかりしていて楽しく遊べる佳作だったりします。

それに初心者にはありすぎてウザく思えるくらいのチュートリアルがついている(多分釣りをかじった人でも知らないような情報まで教えてくれる)ので、まったく釣りの知識がなくても安心です。

そういう細かな配慮がなされていながら、「松方」でオトす、というやり方はバ○ダイあたりのダメキャラゲーにぜひ見習ってほしいです。

元気が出ますよ!

(了)

(使用している画像の著作権は全て著作者にあります)